カウンセリング・ランコントル rencontre     


<緊急掲載>トラウマと
PTSD
       〜東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)を受けて〜

  

最初に、この度の未曾有の地震で被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

私のもとにも既に「地震のショックで夜眠れない」「仕事が手につかない」「幼い子どもが怖がって泣いてばかりいる」など、地震によるこころへの影響の声が届いています。

カウンセラーとして居ても立ってもいられず、急遽この文章を掲載することにしました。
(読む方にわかりやすいよう、できるだけコンパクトにまとめます。)

 


【トラウマ】

 
 

今回の地震のように生命に関わる重大な出来事やそれに匹敵する衝撃的な出来事(外傷的出来事)を経験した時に受ける心の傷をトラウマ(心的外傷)と呼びます。

 
 


【急性ストレス障害】

 
  この外傷的出来事から1ヶ月までの間に、

 ・その場面を何度も思い出す

 ・夢に見る

 ・眠れない

 ・今もまだその渦中にいるように感じる
  (呼吸が苦しくなったり、汗をかいたりするなどの生理的反応も含む)

 ・その出来事について思い出したくない、語れない

 ・常に緊張している、過敏になる、怒りを爆発しやすい

などの症状があり、日常生活に重大な支障が出ている場合、「急性ストレス障害」の可能性があります。

 
 


【PTSD】

 
  一方、阪神大震災以降広く知られるようになった「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」は、上記の症状が1ヶ月以上続く場合に診断されます。
(※外傷的出来事から
6ヶ月以上経ってから、症状が出始めることもあります。
  これは、
遅発性PTSDと呼ばれます。)
 
 
【対処・対応】
 
  急性ストレス障害およびPTSDについては、自己判断によらず、医師の診断を受けてください。
また、今回の地震のように、多くの人が同時に体験している出来事でも、その出来事によるインパクト・意味は人それぞれ異なります。自分が弱いだけ、単なる地震の影響が長引いているだけ、などと決して軽視しないで下さい。 

@これらの症状は、決してあなたが異常なのではなく、「異常な出来事」が起きたときの人間の正常な反応だということをまず知ってください。そして回復にはあなたが想像するよりも時間がかかるかもしれませんが、決して焦らないで下さい。あなたにとって、それだけ危機的な出来事が起きたということです。 

A不眠その他の症状が激しい場合は、ためらわず医療(精神科・心療内科)にかかって下さい。症状の軽視は事態を悪化させるだけです。早期対処が何より大切です。 

Bそして、苦痛でない範囲で、あなたの体験や思いについて、何度でも繰り返し身近な安心して話せる人に語って下さい。このことは非常に重要です。「早く元気にならなくては」「忘れなくては」と語ることを抑え込むのは逆効果です。

もちろん、周りに聞いてくれる人がいない・・・迷惑をかけたくない・・・、そんな場合もあるでしょう。
そのときはカウンセラーがお手伝いします。
 

※急性ストレス障害・PTSDという診断がつくに至らない場合でも、どうぞ上記の対処を参考にして下さい。
※こちらの簡単リラックス法もお役立てください。

 
 


【あなたの身近な人が苦しんでいたら】

 
 

温かい気持ちで何度でも話を聞いてあげてください。励ましたり、意見したりせず、その方の話・気持ちにじっくり耳を傾けて、そばにいてあげられることができたら素晴らしいですね。

ですが、一人で無理をしないで下さい。決して楽しいものではない話を聞き続けることは、どんなに親しい相手でも負担になるものです。

また、話を聞いてあげているあなた自身も、きっと今回の大震災で傷ついた一人なのです。

身近な複数の人達で、そして専門家であるカウンセラーをチームに加えて、その方を、そしてあなた自身を支えましょう。

 
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